皮膚病なのに何故か他の科へ
目に異常がある時は眼科へ行きます。
耳、鼻に異常がある時は耳鼻科に行きます。
でも、皮膚に異常がある時はどうでしょう。意外と他の科に行かれる方が多いようです。
皮膚に異常が起こると内臓が原因かと思い内科に行ったら内科の先生からまず皮膚科に行くように言われたという話をよく聞きます。大部分の皮膚疾患は内臓疾患とは無関係のことが多いですし、内臓疾患が原因で起こっている皮膚病変かどうかの判断は皮膚科専門医が行います。
皮膚に異常がある時はまず皮膚科を受診しましょう。
それが一番の近道です。
また、皮膚のケガや皮膚腫瘍の切除などの際に外科に行かれる方がいらっしゃいますが、外科の先生は基本的には内臓(胃や腸など)の外科手術が専門です。
皮膚の創傷治療を熟知し適切な外用剤の選択ができるのは皮膚科専門医ですし、皮膚の手術あとをきれいに治すのを得意とするのは皮膚外科医あるいは形成外科医です。
爪も皮膚の一部ですので陥入爪(まき爪)の手術も皮膚外科医の得意とするところです。
体表面(皮膚、爪、毛)の症状(皮疹、痒み、痛み)はまず皮膚科へ!